- 朝の知本温泉|静かな温泉街を歩く
- 忠義堂|朝風呂でいい気分
- 早餐店と出発|今日も走り出す
- 縦谷を進む|山と田園の景色
- 違和感|走り続けるか、止まるか
- 雨と下り|しんどさが重なる
- 瑞穗到着|まずは一息
- 夜の瑞穗|優しい宿と甘い豆花
- 明日に向けて|決断の夜
- 走行ログ
- Next day
朝の知本温泉|静かな温泉街を歩く
温泉が開くのは朝7時半から。
それまで少し時間があったので、身支度を済ませて外に出た。

向かったのは白玉瀑布。
宿から歩いて行ける距離で、朝の空気がひんやりして気持ちいい。
途中、小白龍瀑布の前で、何人かが並んでラジオ体操みたいなものをしていた。
朝から健康的である。

残念ながら白玉瀑布へ行く階段は閉鎖されていた。
忠義堂|朝風呂でいい気分
7時半になったので忠義堂の温泉に向かう。

温泉は自分でお湯を溜めて入る個室タイプ。
朝からゆっくり湯に浸かっていい気分。
今日も長い一日になりそうだが、いいスタートが切れそうだ。

早餐店と出発|今日も走り出す
朝食は近くの早餐店。
トーストを頬張りながら、自然と「今日も走るんだな」と気持ちが切り替わる。

荷物を積み、知本温泉を後にする。
今日は内陸の縦谷ルート。
海は見えないが、その分、雄大な山々が視界いっぱいに広がっていた。

縦谷を進む|山と田園の景色
アップダウンはそこそこあるが、走れないほどではない。
谷に沿って進む道は、景色が大きく、どこか落ち着く。

池上に入ると、雰囲気が一変した。
田園地帯の中を、4人乗りの電動自転車が何台も走っている。
観光地らしい、のんびりした空気。


昼ごはんはお米で有名な池上弁当。
素朴で美味しい。


違和感|走り続けるか、止まるか
池上を過ぎてしばらくした頃、ペダルを踏む感覚に違和感が出始めた。
クランクがガタつく。
たまに、力が抜けたように空転する。
止まって確認してみるが、原因ははっきりしない。
近くに自転車店はなさそうだった。
予約している瑞穗の宿までは、まだ50km近くある。
ここで無理をすれば、さらに悪化し旅そのものが終わるかもしれない。
迷ったが、進むしかない。
雨と下り|しんどさが重なる
スピードは出ない。
雨が降り始め、身体が冷えていく。

幸い、この先は下り基調。
それでも、トラブルを抱えたまま走るのは精神的にきつい。
「とにかく瑞穗まで辿り着こう」
それだけを考えて、ペダルを回し続けた。

瑞穗到着|まずは一息
暗くなる前に、なんとか瑞穗に到着した。
小さな自転車店を見つけて立ち寄ったが、ここでは修理できないと言われる。
これ以上どうにもならない。
宿にチェックインして、落ち着いて考えることにした。

夜の瑞穗|優しい宿と甘い豆花
シャワーを浴びてから、近くのローカルレストランへ。
また頼みすぎた。なかなか学ばない。


デザートに豆花をテイクアウトして宿に戻ると、
宿の主人が「それはいい選択だ」と言ってくれた。
どうやらお気に入りらしい。


この宿は、サイクリストにとても優しい。
空気入れはもちろん、湿布や軟膏、チューブまで置いてある。
「ホースがあるから、明日の朝は自転車を洗うといいよ」とも言われた。


内装はお伽話の世界みたいで、少し不思議で、かわいい宿だった。


明日に向けて|決断の夜
夜、ベッドの上で明日のことを考える。
花蓮から宜蘭までは、落石の危険を避けるため電車を使う予定だ。
自転車を裸で載せられる電車は本数が限られている。
旅程を考えると、13時台の電車には乗りたい。

花蓮は大きな街で、自転車店もいくつかあるから直してもらえるかもしれない。
だが、今いる瑞穗から花蓮までは約70km。
この状態の自転車で辿り着けるのか、不安は大きい。
それでも、台湾一周を諦めたくはない。
できるだけ朝早く出発し、花蓮の自転車店に駆け込もう。
1軒目がダメなら2軒目に行く。Googleマップでできるだけ自転車店をピックアップした。
不安を抱えたまま、灯りを消した。
走行ログ
Next day