今回も東日本縦断サイクリングについて書きます。テーマは使ったお金について。
私は学生であり、正直お金もあまり持っていません。アルバイトはしていますが、研究室優先の生活ですし、学生のうちはそんなに働かなかていいかな〜という考えの持ち主です。
ですから日本最北端に自転車で行くという1つの夢を、できるだけお財布に優しく達成しようと試みました。
ざっくりと旅の概要を説明するとこうなります。
ルートや持ち物の詳細は過去の記事をご覧ください。
自分のこの旅でのお金の使い方に対する姿勢、ポリシーは次の通りです。
- 宿泊費はできるだけ節約する
- 食費はケチらない、現地の美味しいものを食べる
この考えのもと、実際に何にどのくらいお金を使ったか、包み隠さずお話しするのでぜひご覧ください!
振り返ってみて、必要なかった・もっと減らせた出費があると思います。それらを考慮して、最終的には最低いくらあればOKかを考察してみます!
トータルの出費をさっそく紹介
費用の合計と内訳は以下のようになりました。
合計146,592円という結果になりました。想像以上に使ってた、、涙
13日間の旅だったので1日平均11,300円くらい使ったことになります。
全日程の日別・項目別の費用を表にしました。
日程 地点・走行距離 宿泊先 宿泊費 食費 入浴 洗濯 観光 その他 合計 1日目 8/4(金) 家~那須145km 那須野が原公園オートキャンプ場 1,420円(自転車でアクセスの場合) 2,790円 キャンプ場に温泉 入湯税100円 300円 4,610円 2日目 8/5(土) ~郡山 80km 快活クラブ郡山桑野店 2,701円 3,110円 0 500円 6,311円 3日目 8/6(日) ~磐梯吾妻スカイライン~福島95km 快活クラブ福島北店 2,665円 4,029円 0 400円 お土産3,680円 10,774円 4日目 8/7(月) ~仙台 85km 友人の家 0 5,065円 1,840円 0 6,905円 5日目 8/8(火) ~松島~石巻 60km 快活クラブ石巻中里店 1,540円 4,703円 0 400円 松島・石巻震災遺構2,900円 盗まれた物たちの買い直し1,875円 11,418円 6日目 8/9(水) ~盛岡 165km 快活クラブ盛岡バイパス店 1,260円 6,163円 0 1,000円 中尊寺1,160円 お土産600円 10,183円 7日目 8/10 ~八戸 140km 快活クラブ八戸沼館店 1,910円 6,120円 0 400円 フェリー7,590円 16,020円 8/11(金) ~苫小牧(フェリー)~札幌 70km 快活クラブ札幌清田店 3,016円 2,170円 0 × 薬、栄養食品1,574円 7,450円 8日目 8/12(土) 体調不良でステイ 同上 1,476円 690円 0 400円 体温計、栄養1,930円 3,806円 9日目 8/13(日) ~小平 150km 小平町望洋台キャンプ場 850円 3,877円 近くに温泉400円 × 5,127円 10日目 8/14(月) ~天塩町 100km 鏡沼海浜公園キャンプ場 500円 5,902円 近くに温泉600円 300円 7,302円 11日目 8/15(火) ~宗谷岬 140km 宗谷ふれあい公園オートキャンプ場 500円 6,445円 0 500円 7,445円 12目 8/16(水) ~利尻島(フェリー)~稚内 80km ゲストハウスモシリパ 4,400円 4,463円 0 × 8,800円(フェリー片道2等席2660円+自転車1740円) 17,663円 13日目 8/17(木) 〜稚内空港→羽田空港
15km935円 × × ゆうパック1,740円 ダンボール380円 お土産6,153円 飛行機22,370円 31,578円
計1,325km 22,238円 56,462円 2,940円 4,200円 4,060円 56,692円 146,592円 1日平均 101km 1,710円 4,343円 226円 323円 312円 4,360円 11,276円
お金の払い方
思ったより出費があって震えていましたが、飛行機代は数ヶ月前にクレジットカードで払っていたので全てのお金をこの期間中に支払ったわけではありません。
また旅中の財布に現金は3万円くらいしか入れていませんでした。他にはクレカとキャッシュカードを入れています。
使えるかは店によりますが、基本的にはQRコード決済(au PAY・メルペイ)もしくはクレカを使いました。
コンビニはもちろん、道の駅でも使える場所が多かったですよ!
現金払いは最終手段です。毎回ATMで引き出すのは面倒で手数料ももったいないです。
おかげで大金を持ち歩くリスクを抑えて、支払いも素早くできました。
支出の管理はご存知の方も多いかもしれませんが、「マネーフォワード」というアプリを使っています。au PAYやクレカでの決済を自動で家計簿に反映してくれるので便利ですよ!
なんだかマネーフォワードの回し者みたいになってしまいましたが、そんなことはありません笑
でもおかげでこの記事も比較的楽に書くことができました。
項目別に解説
ここからはお金を使ったジャンルごとに内容を見ていきます。それぞれで削れたと思われる支出も考えてみます。
宿泊費
合計:22,238円
1日平均:1,710円
もっと削れた出費:9,400円
宿泊費はネットカフェ泊やキャンプをすることで節約しました。仙台では友人の家に泊めてもらいました。毎日ホテルに泊まると相当な出費になりますよね。
13日間の旅で2万円ちょっとに抑えたのは、なかなか頑張ったのではないでしょうか。
ですが削れそうな部分はあります。
まず郡山と福島の宿泊費でしょうか。朝早くに出発したせいで、昼過ぎには到着してしまい、快活クラブへの滞在時間が長くなってしまいました。
観光しながら時間を潰したりできれば良かったかなと思います。それぞれ1,000円くらいは削れそうです。まあそのときは暑くて早く休みたかったのですが...笑
それと、私の場合は途中で熱中症っぽくなり、ダウンしてしまいました。丸一日快活クラブで寝ていたので3,000円くらい使ってしまいました。
あと宿泊費で削れたのは利尻島から帰ってきた夜に泊まったゲストハウス代でしょうか。体調不良で旅程が遅れてしまい、弾丸日帰りで利尻島一周をすることになってしまいました。それがなければ利尻島でキャンプ予定でした。
当日の朝は稚内に帰ったら無料の稚内森林公園キャンプ場に泊まろうとしていました。しかし、帰ってきたら以外と時間が遅くなってしまい暗いなか、坂を登った場所にあるキャンプ場まで行ってテント設営をする元気がなかったので、ネットで宿を探しました。
結局、当日予約ができて、チェックインも遅くまで可能な「ゲストハウスモシリパ」に泊まりました。もう少し計画的に動ければこの4,400円も減らせたかな。
でも温かい雰囲気のゲストハウスは居心地がよかったです!
ということで宿泊費は9,400円削れそうです。全部キャンプにすればもっと浮くのでしょうけど、真夏の本州では厳しいかも。
食費
合計:56,462円
1日平均:4,343円
もっと削れた出費:なし
全体の出費の1/3以上を占めたのが食費です。冒頭で書いたように食事に関しては、惜しむことなくお金を使いました。
自転車旅では莫大なエネルギーを消費しますので、しっかりと食事を取ることが欠かせません。また、ときには何十キロと何も無い道や、つらい登り坂を進まなければいけないことがあります。
そんなときにモチベーションになるのが私の場合は食事なのです。現地の名産を食べるのも楽しいです。
なので私の場合は食事に関しては削れる支出はありません!ですが食事の優先度が低い人は大きく削れる項目ではないでしょうか。
30、40kmくらいの間隔でコンビニや道の駅で休憩を取りました。水分補給は公園の水をボトルに入れることもありますが、買うこともあります。
キャンプでは自炊することで少し節約になったかと思います。
入浴代
快活クラブではシャワーが無料で使えるので、0円です。シャンプーやボディーソープも備え付けのものがあります。バスタオルは店舗によってあったりなかったり。
那須塩原のキャンプ場には温泉があり、北海道で利用したいくつかのキャンプ場では近くの温泉施設を安く利用することができました。
入浴代で削れそうなのは仙台で七夕祭りを見る前に行った、カプセルホテル的なところに併設されたお風呂です。1,840円です。
一日中自転車を漕いで汗をかいた体なので、必ずその日の終わりには体を洗いましょう。疲労の回復にも影響します。
四国一周では頼みの銭湯が定休日で大変な思いをしました。その反省を活かして今回は毎日何かしらシャワーやお風呂に入ることができました。
洗濯代
合計:4,200円
1日平均:323円
もっと削れた費用:なし
基本的に洗濯は毎日していました。洗濯できなかったときのために、予備のサイクルジャージとビブショーツも持って行きました。
快活クラブにはコインランドリーがあり、洗濯1回300円、乾燥1回100円でできます。普通のコインランドリーで洗濯するより安いです。
つまりシャワーもあって洗濯もできる快活クラブは最高ということです。
利用した多くのキャンプ場にもコインランドリーがあり、こちらも安く洗濯ができました。
洗濯を2日に1回とかにすれば費用が抑えられるかもしれませんが、汗をかいた服を丸一日放置したくはなかったのでできれば控えたいです。ということで削れる費用は0円です。
観光費用
合計:4,060円
1日平均:312円
人によっては削れる費用:4,060円
個人的な感覚ですが、この旅ではあまり観光でお金を使いませんでした。使ったスポットは以下の通りです。
人によっては観光が必要ない人もいるでしょうから、観光費用は0円にできるでしょう。
フェリー
この旅では2つのフェリーを利用しました。
【八戸→苫小牧】シルバーフェリー
本州から北海道に渡るために八戸からフェリーに乗りました。事前に10%引きでネット予約(こちら)ができます。ただし学生料金の運賃には割引は適応されません。
自転車も持ち込み可能です。こちらはネット予約の10%割引対象です。
直前だと満席や自転車持ち込みができない可能性があるので注意。
2等室の学生料金は4,800円(大人は6,000円)、自転車の持ち込みは10%引きで2,790円でした。
合計7,590円です。
【稚内⇆利尻島】ハートランドフェリー
旅の最後は稚内から利尻島に渡りました。ハートランドフェリーを利用。2等自由席で運賃は片道2,660円です。また自転車の持ち込みは片道1,740円です。2等自由席は事前予約ができないので、当日受付で手続きが必要です。
片道合計4,400円。往復したので8,800円です。
ほんとは礼文島にも行きたかったな〜。
郵便
帰りの飛行機に乗る前にキャンプ道具やお土産、余分な衣類などを稚内の郵便局で送りました。
使ったのはゆうパック120サイズ。スマホ割と郵便局受け取り割で1,740円(203年8月時点)です。今年10月からゆうパックが値上げしたので注意です。
段ボールも郵便局で380円のものを購入しました。ガムテープを貸していただけたのでありがたかったです。
羽田に帰ってきてから自宅までは70kmくらい自走だったので、荷物を送っていたおかげで身軽に走ることができました。
帰りの飛行機
帰りは稚内空港から羽田空港まで飛行機でひとっ飛びしました。選択肢はANAしかなかったです。
帰りの便は8/17でしたが、2ヶ月ほど前に早割(スーパーバリュー55)で22,370円で予約しました。さすがに夏の北海道なので、そこまで安くはないですね。最長で75日前の早割購入が一番安くなるので、日程が確定しているなら予約してしまいましょう。
ただし予約の変更はできないので注意。
ちなみにこの区間を3日前に予約すると現在の価格で4,7170円でした。
ANAやJALは輪行にお金がかからず、場合によっては格安航空で輪行するよりも安くなります。
その他
その他にかかった費用として、お土産・体調不良で買ったもの・盗まれたから買ったものがあります。これらのお金は人によっては0にできます。
これらを全部削ると支出を約9,000円減らすことができます。
結論【最低12万円あればOK】
ここまで項目別に抑えられそうな支出を考えてきました。それらを合計すると24,300円です。
私がトータルで使った146,592円から差し引くと、122,292円となります。
ということで12万円くらいあれば真夏でもネットカフェとキャンプ場を活用して東日本縦断サイクリングができることがわかりました。
感想
さんざん支出を削る削るって言ってきたんですけど、それで旅が辛くなってしまったら本末転倒ですし、お金を使ったからできた体験があるはずです。
自分の価値観をもとにお財布と相談しながら旅が楽しめればいいですね!!
それでは良い旅を!