今回の自転車旅の舞台|台北に到着
台湾を走り始める前日、成田から桃園へ飛んだ。
この日のためにOSTRICHのOS-500の輪行袋を買った。
SCICON(シーコン)や段ボールに比べると保護力は少し不安だったが、フレームやホイールに傷はなく問題なかった。

海外で自転車を走らせるのは初めてだった。
輪行での渡航、空港からの移動、言葉の問題。
頭の中ではシミュレーションしてきたが、
実際に現地に立つと、不安は想像以上に現実味を帯びていた。
桃園空港からはMRT(地下鉄)を使って台北に向かった。

台北に到着してまず向かったのは宿だった。
チェックインを済ませ、輪行袋から自転車を取り出す。
作業ができるスペースでフレームを広げ、ペダルを戻し、ホイールを付ける。
いつもと同じ作業のはずなのに、手つきは少しだけ慎重になった。
窓の外からは、台湾の街の音が聞こえてくる。
明日から、この街を自分の足で走る。
そう思うと、楽しみと緊張が入り混じった感覚になった。
輪行解除を終え、宿で空気入れを借り作業完了。
特に問題はなさそうだった。
OS-500は旅の間、この宿で預かってもらえた。
9日間で240元(約1,200円)と、長期預かりとしては良心的だった。

台北の夜へ|寧夏夜市
輪行解除を終えたあと、夕食を兼ねて寧夏夜市に向かった。
宿からは歩いて行ける距離で、台北に来た実感を得るにはちょうどよかった。
夜市に近づくにつれて、人の数と匂いが一気に増えていく。
屋台が並び、呼び込みの声が飛び交う。
日本で想像していた「台湾らしさ」が、そのまま目の前に広がっていた。
何を食べるか迷いながら歩き、適当に目についた屋台でいくつか買った。
味の細かい感想よりも、「ああ、台湾に来たんだな」という感覚のほうが強く残っている。


ついに始まる台湾一周|走り出し前夜
宿に戻り、翌日のルートを地図で確認する。
スタート地点、最初の進行方向、補給できそうな場所。
完璧に決めることはせず、最低限だけ頭に入れた。
早めに横になったものの、なかなか寝付けなかった。
楽しみというより、静かな緊張が続いている感じだった。
明日から、台湾一周が始まる。