今日は東日本縦断サイクリング5日目、仙台から石巻までの旅路を振り返ります。途中松島を経由して行きました。
昨日で福島から仙台までたどり着きました。詳しくは前回の記事で書いてます。
走行距離やルート、日程などはこちらで紹介しています。
持ち物はこちらで紹介しています。
かかった費用はこちらで解説しています。
【Stravaデータで紹介】ルート・走行距離・獲得標高
5日目は仙台の友達の家から石巻まで行きました。この日のゴール地点は石巻の快活クラブです。
【振り返り】
ここから時系列順に旅を振り返ります。
予定変更、松島へ!
昨晩、仙台の友人宅で今日の計画を立てていました。もともとは仙台を出たら、再び内陸へ入り込んで平泉へ向かい、中尊寺へ行こうと思っていました。
しかし地図を見ていると近くに日本三景・松島があることに気付き、行くしかないと思いました。
松島では遊覧船に乗りたかったです。しかし朝一9時の便に乗って、観光を急ぎ足で済ませても、中尊寺が閉まる時間には間に合わないと判断しました。
せっかくここまで来て遊覧船と観光は諦められないので、中尊寺は明日にします。
石巻にも行きたかったので、松島のあとは石巻に寄ってから内陸に入り、宿泊は大崎市古川の快活クラブにしようと決めました。
家に泊めてくれた友人に感謝を伝えて出発しました。
あらかじめ9時の遊覧船をネット予約していたので、8時半ごろにあっちに着いていればOKです。ゆったりと7時に出ました。
途中コンビニで朝ごはんを買って食べました。
松島まで25kmほどですが、ちんたらしすぎたので終盤は飛ばし気味で行きました。
松島到着、遊覧船へ
少し急いだおかげで予定通りの時間に松島到着です。さっそく自転車を置いて窓口で乗船券とコース案内図を受け取りました。
自転車は窓口がある建物の壁に立てかけて置いていいと言われました。
いくつか乗船コースがあるようでしたが、私が乗ったのは定番の「仁王丸コース」。
50分かけて松島湾をぐるっと回るコースです。
窓側の席に座れたので、松島の景色をよく見ることができました。
色々な形の島があって面白かったです。
おさかな市場でごはん
遊覧船のあとはごはんを食べることにしました。朝は少ししか食べていなかったのでお腹が空きました。
行ったのは「おさかな市場」。遊覧船乗り場から少し歩いたところにあります。
牡蠣小屋もありました。
マグロの寿司とあら汁をいただきました。
展望台で松島を一望
お腹もいっぱいになったので、次は松島を高いところから見てみたくなりました。
「松島四大観」と呼ばれる展望スポットが有名なようですが、少し距離があったので近くの場所を探しました。
見つけたのが「新富士展望台」。おさかな市場からさらに10分くらい歩き、坂を登ったところにあります。
1番上まで登った景色がこれです。
こう見るとホントにたくさん島がありますね。
続いて瑞巌寺と円通院へ
今度は少し坂を下って、「瑞巌寺」へ行きました。読み方は「ずいがんじ」です。読めません。
そのまま隣接した「円通院」に行きました。
緑が多くて落ち着く場所でした。紅葉の時期に来るのもいいですね。
松島三大橋
松島には有名な赤い橋が3つあります。1つずつ渡ることにしました。
透かし橋、五大堂
足元に隙間があるので、足を踏み外さないように注意が必要です。下は海です。
五大堂は海に突き出るように存在しています。人で混み合っていたのでさっと回って引き返しました。
渡月橋、雄島
ここは松島で1番良いと感じた場所です。のちにこの旅1番の苦い思い出になってしまうとは、このときは知りませんでした。
渡月橋は最初に自転車を置いていた遊覧船のチケット売り場から、少し離れていたので自転車で行きました。
近くに大きな駐車場があったので、端っこに自転車を停めました。お店や遊覧船乗り場から離れた場所のためか、ほとんど車は停まっていませんでした。
海沿いに公園があったので水を汲んだり、風に当たったりしてから橋に向かいました。
橋を渡って島に上陸します。
島の中はいくつも道が分かれていて、気の向くままにぐるっと散策しました。
かつて修行僧がこの島で修行をしたそうで、静かで神秘的な場所でした。
そして事件は起きる
雄島の観光を終えて駐車場に戻ります。
自転車は変わらずそこにありました。
しかし、、なぜかコンタクトのケースが近くに落ちています。パニアバッグの中のポーチに入れていたはずです。
観光に向かう前、貴重品などを取り出すときに落ちたのか?と考えたのですが、続いてパニアバッグを見て「やられた!」と思いました。
パニアバッグの閉め方が明らかに不自然なのです。自分の閉め方とは全く違います。
「これは盗まれた」と確信し、何が盗まれたか急いで確認します。
テントか?寝袋か?と、まずキャンプ道具の入った右側のパニアを見ます。テントや寝袋、エアマット、クッカーはそこにありました。
盗まれたのは調味料一式とカトラリーが入ったケースでした。「盗むのそれか」とつっこみたくなる気持ちもありましたが、キャンプ飯が作れなくなってしまうこと、何よりアウトドアスパイス「ほりにし」が盗まれたショックが大きかったです。
次に左側のパニアも確認します。
盗まれたのは、予備のコンタクト、コンタクト洗浄液、歯ブラシ、歯磨き粉、虫除け、日焼け止め、シャンプー、耳栓といった日用品盛りだくさんでした。
コンタクト高いんやぞ!歯ブラシ盗むなんて変態やん!などと怒っていましたが、これらは2つのポーチにまとめて入れていたのでごそっといかれました。そのときに先ほど見つけたコンタクトケースが落ちたようです。
日焼け止めもこの旅で新しく買ったものだったので腹立たしいです。
パニアバッグに蜘蛛が侵入していてさらに嫌な気持ちになりました。
しばらくその場で「マジかー、マジかー」と狼狽えていました。自転車を置いたときから狙われていたのかも。警察に連絡するか?とも考えましたが、貴重な旅の時間がもったいないと思ったのでやめました。
幸い盗まれたものたちの多くはすぐに買い直せるものたちばかりでした。パニアバッグごと盗まれなくて良かったです。
次から観光するときは日用品も持ち歩くと決めました。
予定変更
当初は松島を出てから石巻に寄り、大崎市古川の快活クラブで宿泊という予定でした。
これから70km漕がないといけません。盗まれたショックでこの距離を漕ぐ元気は、そのときの私にはありませんでした。
石巻にも快活クラブがあることがわかったので、今日は石巻でゴールにすることにしました。
福浦橋、福浦島
とりあえず松島三大橋の残りの1つ福浦橋に行きました。
福浦橋は3つの橋の中でも長さが圧倒的で、渡るのにお金がかかります。島も大きいです。
今度は自転車は人通りが多くて目立つような場所に置きましたが、また盗まれるのではないかという不安があったので福浦橋の観光は早足で終わらせました。
ちょうど自分と同じ場所にロードバイクを停めていた男性が福浦島から帰ってきたので、自分が盗難に遭ったので注意したほうがいいと伝えました。その方はこれから雄島に行く予定だったようで、どうするか迷っていました。
サクッと福浦島を回って14時ごろに松島を発ちました。
石巻へ
石巻では「みやぎ東日本大震災津波伝承館」と「石巻市震災遺構 門脇小学校」に行きたかったのですが、時間的にどちらか一方しか行けそうになかったので門脇小学校に行きました。
石巻に着いたのは16時ごろでした。
門脇小学校では震災の被害状況がそのまま残してあり、中を歩いて回ることができます。
地震発生時や小学校からの避難の様子が生々しく語られていました。
門脇小学校のあとは、少しだけ「石巻南浜津波復興祈念公園」に立ち寄りました。
12年前に大地震と津波に襲われたとは思えない、とても静かな時間が流れていました。
夜ごはん、いしのまき元気市場
今日は観光で歩き回ったり、盗難に遭ったりしてとても疲れました。
夜ごはんはうんと美味しいものを食べようと思いました。門脇小学校でもらった石巻の観光ガイドでお店を探しました。
選んだのは「いしのまき元気市場」。1階に土産店、2階に食事処があります。
サイクルラックがありました。
メニューが豊富で迷ったので、2つ頼みました。
海鮮がめっちゃ美味しかった!
お腹もいっぱいになったので、本日の宿「快活クラブ石巻中里店」に向かいます。
あ、盗まれたものを買い直すためにその前にドラッグストアと百円ショップに寄りました。日焼け止めや歯ブラシ、カトラリーなどを買いました。調味料は揃えるのが面倒くさかったので、北海道のキャンプでは調味料無しで作れるごはんを作ることにしました。
今日は短めの距離で切り上げたぶん、明日はたくさん走ります。快活クラブに着いたらシャワーを浴びてさっさと眠ってしまいました。
感想
松島には目が癒される景色がたくさんありました。
盗難に遭うとは思いませんでしたが、これも旅の思い出と飲み込むことにしました。
そして石巻。震災があったとき、小学校低学年だった私は校庭でレクリエーションをしていました。埼玉の小学校の校庭でもかなり揺れを感じたのを覚えています。石巻や門脇小学校がそのときどんな状況だったのか、そこにいる人々が何を考えていたのか、今日石巻に来てほんの少しだけ知ることができました。
海鮮をたくさん食べて幸せな日でした!海はいいなー(埼玉県民の憧れ)